【WIPO】2020年のPCT国際出願件数を発表-過去最高を記録
2021年06月
世界知的所有権機関(WIPO)の発表によりますと、2020年のPCT国際出願件数は、2019年比で4%増の約275,900件(暫定値。以下同様。)となり、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの中にありながらも、過去最高を記録しました。
2020年における上位10ヶ国の出願件数、全世界の出願件数に対するシェア及び
2019年比は、以下の通りです。
国名 | 出願件数 | 全世界の出願件数に対するシェア | 2019年比 | |
1 | 中国 | 68,720 | 24.9% | +16.1% |
2 | 米国 | 59,230 | 21.5% | +3.0% |
3 | 日本 | 50,520 | 18.3% | 4.1% |
4 | 韓国 | 20,060 | 7.3% | +5.2% |
5 | ドイツ | 18,643 | 6.8% | -3.7% |
6 | フランス | 7,904 | 2.9% | -0.03% |
7 | 英国 | 5,912 | 2.1% | +2.4% |
8 | スイス | 4,883 | 1.8% | +5.5% |
9 | スウェーデン | 4,356 | 1.6% | +3.7% |
10 | オランダ | 4,035 | 1.5% | -0.5% |
アジアからの出願件数が全体の53.7%を占めており、10年前の35.7%から飛躍的に増加しています。
出願人別にみてみますと、中国のファーウェイ社(5,464 件)が4年連続トップとなり、出願上位10 社のうち、日本の企業3社、中国の企業3 社、韓国の企業2 社、⽶国、スウェーデンから各1 社となり、アジアの堅調さがみてとれます。
公開されたPCT国際出願の技術分野別の出願件数の1~5位及びその占有率は、コンピュータ技術(24,332件、9.2%)、デジタル通信(22,068件、8.3%)、 医療技術(17,493、6.6%)、 電気機械(17,363件、6.6%)、 測量(12,698件、4.8%)でした。
詳しい資料につきましては、以下のWIPOのウェブサイトから入手いただけます。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2021/article_0002.html