【米国】米国特許商標庁(USPTO)、第101条拒絶への応答先延ばしパイロトプログラム開始

2022年04月

USPTOは、特許法第101条(特許適格性)要件違反への応答を先延ばしできるパイロットプログラム(DSMER:Deferred Subject Matter Eligibility Response Pilot Program、以下「DSMERパイロットプログラム」又は「プログラム」)を開始しました。

1.対象となる出願
① 通常の特許出願および国際出願の米国国内移⾏出願 (分割出願、継続出願等は対象外)。
② 最初の拒絶理由通知に第101条(特許適格性)要件違反に加え、他の拒絶理由、例えば、第102条(新規性)、第103条(自明性)、第112条(明瞭性)要件違反等が挙げられた出願。

2.参加方法
① 要件を満たす出願であって、審査官がDSMERパイロットプログラムに参加している場合、最初の拒絶理由通知と同時にプログラムへの参加が可能である旨の通知が届きます。
② この通知が届く期間は2022年2⽉1⽇〜2022年7⽉30⽇です。
③ プログラムに参加を希望する場合は、拒絶理由通知の応答期間内に、リクエスト・フォーム(PTO/SB/456)とともに、第101条以外の拒絶理由のみに対する応答を提出することができます。
④ 一方で、参加を希望しない場合は、通常通り、すべての拒絶理由に対して応答する必要があります。

3.先延ばしできる期間
第101 条の拒絶理由への応答は、出願に対して最終処分(特許査定及び最後の拒絶理由通知を含む)がなされるまで、又は他の拒絶理由がすべて解消するまでのいずれか早い方まで先延ばしすることができます。