【ブラジル】PCT-PPH開始及びPPH申請上限枠の拡大-2022年1月1日から

2022年04月

日本国特許庁(JPO)とブラジル産業財産庁(INPI)は、2019年12月1日より、INPI が受け入れる技術分野制限を撤廃し、全分野を対象としたPPH試行プログラムを実施してきました。また、2021年1月1日より、ブラジルへのPPH申請の上限件数(日本発以外を含む)が、従来(年間400件)の1.5倍の600件になるなど、利便性の高いプログラムとなりました。詳細につきましては弊所知財トピックス2021年3月掲載分をご参照ください。
https://www.saegusa-pat.co.jp/topics/9226/

さらに、2022年1月1日から、PCT-PPHが開始されました。これにより、JPOが作成した国際調査見解書(WOSA)や国際予備調査報告(IPER)を利用したPPHの申請が可能になりました。
PCT-PPH申請の上限件数は年間100件で、同一の出願人からは1週間当たり1件に限定されます。

また、2022年1月1日から、INPIが受付けるPPH申請の上限件数 (日本を含めたブラジルとのPPH実施庁からの申請の総数) が年間800件(PCT-PPHの100件を含む)となりました。但し、IPCセクション毎の上限は、従来通り年間150件です。

詳細につきましては、JPOの下記URLをご参照ください。
https://www.jpo.go.jp/system/patent/shinsa/soki/pph/japan_brazil_highway.html