現地代理人の情報によりますと、現在、インド特許庁では、110,000件以上の出願が補正後の段階で保留となっており、審査請求されたものの未着手の案件が29,000件以上あるようです。
更に、2019-20年度には、新たに800件もの付与前異議申立がなされたにもかかわらず、最終処分に至った件数は、わずか67件（前年度以前に申し立てられた案件を含む）でした。
また、付与後異議申立については、2019-20年度に新たに28件が受理されたものの、最終処分に至った件数はわずか7件で、2020年度末現在で、未処理案件の合計は99件となっています。

そこで、インド特許庁では、古い案件（特許出願及び異議申立）の処理を優先して進めるために、8月2日から10月まで、審査官の評価システムに用いるポイントを、暫定的に以下の様に変更しているようです。
①補正された特許出願の処分：3ポイントから6ポイントに変更
②付与前異議申立の処分：3ポイントから12ポイントに変更
③付与後異議申立の処分：9ポイントから18ポイントに変更

この変更により、古い未処理案件の処理が進むことが期待されます。