【米国】米国特許商標庁(USPTO)、AFCP 2.0及びFast-Track Appeals Pilot Programの試行期間を延長
2023年01月
1. AFCP 2.0
USPTOは、After Final Consideration Pilot 2.0 (AFCP 2.0) の試行期間を2023年9月30日まで延長しました。
詳細につきましては、USPTOの以下URLをご参照下さい。
https://www.uspto.gov/patents/initiatives/after-final-consideration-pilot-20?utm_campaign=subscriptioncenter&utm_content=&utm_medium=email&utm_name=&utm_source=govdelivery&utm_term
AFCP 2.0は、RCEの数を減らすと共に審査官と出願人との協力関係を増大させることにより、出願の係属期間を短縮することを目的として開始されたパイロットプログラムです。
Final Office Actionへの対応で、クレーム範囲を拡大しない補正を行う場合、AFCP 2.0を申請することで、審査官に当該補正を審査する所定時間(3時間)が付与されます。審査官が、この時間を利用して審査を行い、全クレームが特許性を有するものになったと判断された場合、RCEをすることなく当該補正が認められ、特許されます。
2. Fast-Track Appeals Pilot Program
USPTOは、Fast-Track Appeals Pilot Programの試行期間を2024年7月2日まで延長しました。試行期間の延長は、これで2度目となります。
詳細につきましては、USPTOの以下URLをご参照下さい。
https://content.govdelivery.com/accounts/USPTO/bulletins/32fa475
Fast-Track Appeals Pilot Programは、審査段階で利用されている早期審査 (Track One) を審判段階に延長したようなものです。
現在、特許審判部 (PTAB) での審理は平均12ヶ月を要しているところ、Fast-Track Appeals Pilot Programを利用することにより、申請の受理日から6ヶ月以内に最終決定通知が発行されることが期待できます。