【WIPO】2022年、世界の特許出願件数が過去最高を記録
2024年02月
世界知的所有権機関(WIPO)は、年次報告書「世界知的財産指標(World Intellectual Property Indicators)2023」を公開し、2022年の世界の特許出願件数は2021年の3,400,500件を上回る3,457,400件(前年比約1.7%増)であったと公表しました。
特許庁別受理件数の第1~5位は、中国(CNIPA:1,619,268件、前年比約2.1%増)、米国(USPTO: 594,340件、前年比約0.5%増)、 日本(JPO: 289,530件、前年比約0.1%増)、 韓国(KIPO: 237,633件、前年比約0.2%減)、 欧州特許庁(EPO: 193,610件、前年比約2.6%増)でした。これら五庁で世界総計の約85%を占めています。
中でも、中国が全世界出願件数の約半数(約46.8%)を占めています。
また、6位となったインドは前年比約25.2%増の77,068件と、大きな伸びを見せました。
地域別では、全世界の特許出願件数に占めるアジアの割合は68%となり、ここ10年間で約11.9%シェアが拡大しました。北米は18.3%、欧州は10.3%、アフリカ、中南米・カリブ諸国及びオセアニアの合計は3.5%でした。
2022年の統計では、世界の有効な特許件数は、前年比約4.1%増の約1,730万件と推定されています。国別有効特許保有件数の第1~5位は、中国(約420万件)、米国 (約330万件)、日本(約200万件)、韓国(約120万件)、ドイツ(約92万件)でした。中国の伸びは目覚ましく、前年比約17.6%増となり、全世界の有効特許件数の約1/4を占めています。
「世界知的財産指標レポート」の詳細につきましては以下のWIPOのウェブサイトをご参照下さい。
https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo-pub-941-2023-en-world-intellectual-property-indicators-2023.pdf