【WIPO】2023年、世界の特許出願件数が過去最高を記録

2024年11月NEW

世界知的所有権機関(WIPO)は、年次報告書「世界知的財産指標(World Intellectual Property Indicators)」を公開し、20223年の世界の特許出願件数は初めて350万件を超え、4年連続で成長を記録したと公表しました。

特許庁別受理件数の第1~5位は、中国(CNIPA:1,640,00件、対前年比3.6%増)、米国(USPTO: 518,364件、対前年比2.5%増)、 日本(JPO: 414,413、対前年比2.2%増)、 韓国(KIPO: 287,954件、対前年比5.7%増)、 ドイツ(DPMA: 133,053件、対前年比1.4%増)でした。また、6位となったインドは前年比約15.7%増の64,480件と、大きな伸びを見せました。なお、過去10年間で出願件数の増加が毎年報告されているのはインドだけです。

地域別では、全世界の特許出願件数に占めるアジアの割合は68.7%となり、ここ10年間で約10.3%シェアが拡大しました。北米は17.8%、欧州は10.3%でした。

2022年に公開された特許出願を技術分野別に見てみますと、上位5位は、コンピューター技術(12.4%)、電気機械 (6.8%) 、計測 (5.9%) 、医療技術 (5.4%) 、デジタル通信 (5.3%)となりました。このうち、2012年から2022年までに2桁の伸びを示した分野は、コンピューター技術 (+10.7%) のみでした。

「世界知的財産指標レポート」の詳細につきましては以下のWIPOのウェブサイトをご参照下さい。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2024/article_0015.html