【シンガポール】外国ルートでの審査廃止を計画
2016年03月
シンガポール知的財産庁(IPOS)は、シンガポール特許出願の3つの審査ルートのうち、外国ルート(Foreign Route)の廃止を計画していることを発表しました。外国ルートとは、対応他国出願の調査及び審査の最終結果又は対応PCT出願の国際段階における調査及び審査の最終結果に基づき、IPOSにおいて補充的に審査を行う審査ルートであり、出願人が補充審査報告の請求を行うと、審査官が作成した補充審査報告が出願人に送られます。IPOSは、2017年1月1日以降のシンガポール特許出願(PCT出願経由の場合は国際出願日が2017年1月1日以降のPCT出願)の審査から外国ルートを廃止する計画のようです。2017年1月1日以降の特許出願は、現地ルート(Local Route)又は混合ルート(Mixed Route)によってIPOSで実体審査され、シンガポール特許法の特許要件を満たすと判断された出願が特許される予定です。但し、この改正案の詳細は未だ十分明らかにされておりません。詳細は、分かり次第、紹介させて頂きます。
なお、現地ルート及び混合ルートについては、弊所ホームページ「世界の特許・実用新案制度(シンガポール)」をご参照ください。