【日本】INPIT近畿統括本部が7月31日にオープン

2017年09月

これまで、特許庁及び特許庁所管の独立行政法人「工業所有権情報・研修館(INPIT)」は、近畿地方に所在する中堅・中小・ベンチャー企業の知的財産の保護・活用を支援するための「INPIT近畿統括本部」(INPIT-KANSAI)を、大阪に開設することとし、準備を行ってきました。

そして2017年6月16日に経済産業省は、2017年7月31日に「INPIT近畿統括本部」を「グランフロント大阪」(大阪市北区)に開設することを発表しました。

経済産業省の発表によれば、INPIT近畿統括本部は、以下のような多面的な支援機能を通じて、近畿地方の中堅・中小・ベンチャー企業に対し、きめ細かい支援を行う予定です。

(1) 知的財産に関する高度・専門的な支援
知的財産に関する高度・専門的な支援サービスを提供します。特に中小企業からのニーズが高い、知的財産を活用した海外展開の支援や、営業秘密管理、知財紛争への対応に関する助言等を実施します。

(2) 出張面接審査・テレビ面接審査の場の提供
近畿地方からのニーズの高い、特許庁の審査官による「出張面接審査」・「テレビ面接審査」を実施します。INPIT近畿統括本部での特許庁審査官による出張面接審査・テレビ面接審査について、既に2017年6月19日から予約の受付が始まりました。INPIT近畿統括本部は、開設後、毎月第1及び第3金曜日を出張面接審査の重点実施日に設定し、多くの申し込みに対応できるよう優先的に会議室を割り当てる等、積極的に面接審査に取り組むとのことです。

 (3) 高度検索閲覧用端末による産業財産権情報の提供
高度検索用端末利用室において、産業財産権情報が提供されます。

 (4) 地域の関係機関との協働
関係機関のネットワークを活用した情報提供、自治体や商工会議所等の経済団体との共催による講演会や各種セミナーの共同開催等を行います。

INPIT近畿統括本部は、このような活動を通して、中小企業のニーズを踏まえ、地元自治体や地域の関係機関等とも密接に連携し、きめ細かい支援を行っていく予定です。