【豪州】単離された核酸自体は特許権の保護対象ではないと高裁が判断

2016年02月

2015年10月7日、オーストラリア高等裁判所(オーストラリアの最上級裁判所)は、Myriad Genetics社が有するBRCA1遺伝子(乳がん又は卵巣がんの発症リスクの診断に利用できるとされています)に関する特許について、単離された核酸自体は特許権の保護対象とはならないとの判決を下しました。今回の判決は、2014年9月のオーストラリア連邦裁判所の判断を覆すものです。2013年6月の米国連邦最高裁判所判決に引き続いて、オーストラリアの最上級裁判所でも、単離された天然由来の核酸自体を特許の対象とすることはできないとの判断が示されたことになります。