１.サイバースクワッティングの横行

近年、ドメイン名の取得にからんで「サイバースクワッティング」という新しい問題が生じてきています。
「サイバースクワッティング」とは、ドメイン名を自分で使用する意図がないにもかかわらず、悪意をもってドメイン名を買い占め、本来的に必要としている人に高額で売りつけたり、あるいはドメイン名を不正使用し、消費者の誤認混同を狙ったりすることをいいます。
ドメイン名の登録は早い者勝ちとされているので、他人の商標に対応するドメイン名を無断で取得し、高額で商標権者に売りつけるという事件が多発しています。
例えば、アメリカでは、「mcdonalds.com」とのドメイン名が無断で第三者により取得され、マクドナルドがこれを買い取った例などがあります。また、日本においても、「日本語.com」のドメイン名や汎用JPドメイン名の登録が可能になって以降、サイバースクワッティングの問題が徐々に表面化してきており、オークションサイト等でドメイン名の売買が行われています。