【インド】インド商工省産業国内取引促進局(Department for Promotion of Industry and Internal Trade:DPIIT)が2020-21年度の年次報告書を公表
2022年01月
インドにおける知的財産権(IPR)の政策等も担当するDPIITが2020-21年の年次報告書を発表しました。この年次報告書の第5章で、インド特許意匠商標総局(CGPDTM)の最近の活動について説明されています。
年次報告書の全文 (Annual Report 2020-21) は、下記URLから入手できます。
https://dpiit.gov.in/sites/default/files/annualReport-English2020-21.pdf
特許に関する主な事項は以下の通りです。
(1) 出願件数、審査件数、特許査定件数、最終処分件数の動向
*1:最終処分とは、特許査定、拒絶査定、取下、及び放棄の総件数を指す。
*2:2020-21年度の実績は2020年12月31日までの9ヶ月の結果を示す。
(2) 日本国特許庁(JPO)との特許審査ハイウェイ(PPH)試行プログラム
2019年12月5日より、インド特許庁はJPOと日印PPH試行プログラムを開始しています。
3年間の試行期間の第一年目である2019年には、日本の出願人から、インド特許庁の受付上限数である、100件の申請がありました。その内、80件に対して最初の審査報告書(First Examination Report)が発行されました。また、35件に特許が付与され、1件が拒絶となり、1件は出願人が取り下げました。
一方で、インドの出願人からは、JPOに対して3件のPPH申請がありました。
(3)国際調査機関(ISA)及び国際予備審査機関(IPEA)としてのインド特許庁
インド特許庁は2013年10月15日から、国際出願(PCT出願)のISA及びIPEAとして調査・審査を行っています。
2020年12月31日までに、インド特許庁をISAとして選択したPCT出願は8,215件であり、IPEAとして選択したPCT出願は303件でした。
2019-20年の実績では、インド特許庁をISAとして選択したPCT出願は1,654件であり、IPEAとして選択したPCT出願は66件でした。受理件数では、世界に23あるISA/IPEAのうちインド特許庁は第9位にランクインしています。