【WIPO】2021年のPCT国際出願件数を発表-前年比0.9%増
2022年05月
世界知的所有権機関(WIPO)の発表によりますと、2021年のPCT国際出願件数は、2020年比で0.9%増の約277,500件(暫定値。以下同様。)となり、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの中にありながらも、過去最高を記録しました。
2021年における上位10ヶ国の出願件数、全世界の出願件数に対するシェア及び
2020年比は、以下の通りです。上位10ヶ国からの出願で、世界全体の88.1%を占めました。
国名 | 出願件数 | 全世界の出願件数に 対するシェア |
2020年比 | |
1 | 中国 | 69,540 | 25.1% | +0.9% |
2 | 米国 | 59,570 | 21.5% | +1.9% |
3 | 日本 | 50,260 | 18.1% | -0.6% |
4 | 韓国 | 20,678 | 7.5% | +3.2% |
5 | ドイツ | 17,322 | 6.2% | -6.4% |
6 | フランス | 7,380 | 2.7% | -5.2% |
7 | 英国 | 5,841 | 2.1% | -0.8% |
8 | スイス | 5,386 | 1.9% | +5.2% |
9 | スウェーデン | 4,453 | 1.6% | +2.3% |
10 | オランダ | 4,123 | 1.5% | +3.2% |
アジアからの出願件数が全体の54.1 %を占めており、10年前の38.5 %から飛躍的に増加しています。
出願人別にみてみますと、中国のファーウェイ社(6,952 件)が5年連続トップとなり、出願上位10 社のうち、アジアの出願人が8社を占めています (日本:3社、 中国:3 社、 韓国:2 社)。 さらに、出願上位50社のうち、13社が中国企業となりました。
公開されたPCT国際出願の技術分野別の出願件数の1~5位及びその占有率は、コンピュータ技術(26,092件、9.9%)、デジタル通信(23,603件、9.0%)、 医療技術(18,552、7.1%)、 電気機械(18,224件、6.9%)、 測量(12,152件、4.6%)でした。
詳しい資料につきましては、以下のWIPOのウェブサイトから入手いただけます。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2022/article_0002.html