【バングラデシュ】特許法改正-2022年4月11日施行
2022年08月
バングラデシュにおいて、「2022年特許法改正法案」が2022年4月4日に議会を通過し、4月11日に官報掲載と同日に施行されました。
今回の改正では、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS)を遵守すべく、特許権の存続期間が16年から20年に延長されました。その他の主な改正事項は以下の通りです。なお、施行規則及び手数料がまだ正式に決定しておりませんので、実際の運用はもう少し先のことになりそうです。
主な改正点
① 実用新案制度の導入
② 特許出願審査請求制度の導入
(出願から36ヶ月以内)
③ 出願公開手数料の導入
④ 微生物関連の特許出願についての規定新設
(国際的な寄託機関の証明書提出が必要)
⑤ 外国対応出願に対して発行されたオフィス・アクションの提出についての規定新設
(提出の求めから90日以内の提出が必要)
医薬品及び農業用化学品について
TRIPS協定では、後発開発途上国(Least Developed Country: LDC)に対して、TRIPS協定上の義務を履行するまでの経過措置(猶予期間)を認めています。そのため、バングラデシュでは、医薬品及び農業用化学品について、2033年1月1日までは特許等による保護を受けることはできません。