【韓国】2021年の産業財産権出願、コロナ禍でも順調
2022年10月
韓国特許庁が公表した2021年の特許出願件数は、過去最高の237,998件(対前年比 5.0%増)を記録しました。
商標出願件数も、過去最高の285,821件(対前年比 10.8%増)を記録し、前年に続いて2桁台の増加となりました。
意匠登録出願件数は、64,787件(対前年比 4.1%減)と、近年横ばい傾向にありますが、規模としては日本の意匠出願の約2倍あります。
コロナ禍で、各国の出願件数が伸び悩む中、韓国は堅調な伸びを示しました。
これは、米国(USPTO)、欧州(EPO)、日本(JPO)、韓国(KIPO)、中国(CNIPA)の世界5大特許庁(IP5)が共同で公表した、2021年度の5庁統計報告書(IP5 Statics Report 2021)からもみてとれます。
https://www.fiveipoffices.org/statistics
2021年度のIP5特許出願件数は約289万件と、対前年比約4%増であったところ、韓国は前述の通り対前年比5%増を記録しました。
特に、米国(対前年比 1%減)、日本(対前年比 0.3%増)、欧州(対前年比 4.6%増)と比較して高い増加率を示しました。
韓国特許庁が受理した、IP5中他国の出願人からの出願件数を見ますと、中国出願人(対前年比 47.5%増)、米国出願人(対前年比 18.4%増)が大幅に増加しています。
中国と米国出願人の韓国特許庁への主要な出願技術分野は、ビデオゲーム、オーディオ/映像、測定であり、これらの分野において、韓国が特許戦略上、重要な国であることを示唆しています。