【WIPO】2022年のPCT国際出願件数を発表-前年比0.3%増

2023年06月

世界知的所有権機関(WIPO)の発表によりますと、2022年のPCT国際出願件数は、2021年比で0.3%増の約278,100件(暫定値。以下同様。)となり、厳しい経済情勢の中にありながら、年間の出願件数としては過去最高を記録しました。

2022年における上位10ヶ国の出願件数、全世界の出願件数に対するシェア及び
2021年比は、以下の通りです。上位10ヶ国からの出願で、世界全体の88.6%を占めました。

  国名 出願件数 全世界の出願件数に
対するシェア
2021年比
中国 70,015 25.2% +0.6%
米国 59,056 21.2% -0.6%
日本 50,345 18.1% +0.1%
韓国 22,012 7.9% +6.2%
ドイツ 17,530 6.3% +1.5%
フランス 7,764 2.8% +5.9%
英国 5,739 2.1% -1.7%
スイス 5,367 1.9% -1.7%
スウェーデン 4,471 1.6% +0.7%
10 オランダ 4,092 1.5% +0.7%

アジアからの出願件数が全体の54.7%を占めており、2012年の40.3%からここ10年間で飛躍的に増加しています。

出願人別にみてみますと、中国のファーウェイ社(7,689 件)が6年連続トップとなり、出願上位10 社のうち、アジアの出願人が8社を占めています (日本:3社、
中国:3 社、 韓国:2 社)。 さらに、出願上位50社のうち、12社が中国企業となりました。

トップ10の技術分野のうち8つの分野で伸びが見られ、デジタル通信 (+8.7%) とコンピュータ技術 (+8.1%) の伸び率が最も高く、次いで、半導体 (+6.8%)、バイオテクノロジー (+6.7%)、電気機械 (+6.1%) の各分野が続きました。

詳しい資料につきましては、以下のWIPOのウェブサイトから入手いただけます。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2023/article_0002.html