国家知識産権局（CNIPA）は「専利代理信用評価管理弁法（試行）」（以下、「管理弁法」）を公表し、専利代理事務所や弁理士に対し、AからDまでの信用ランクを付与し、指導と監視を強化する方針を示しました。

「管理弁法」は全5章20条からなり、ランク付けの基準や情報源等を明確化したうえで、A、B、C、Dの4つのランクが設定されています。ランクは100点満点から、マイナス情報に基づいて減点されたスコアにより決定されます。マイナス情報には、規範に反した経営や⾏為、刑事処罰、業界・団体での懲戒処分などが含まれます。
また、栄誉・褒賞、社会貢献などの要素を考慮した加点項目が設定され、100点を超える場合は、A+ランクが付与されます。Dランクの代理人等は重点監督管理対象とされ、法に基づいて厳格に管理監督されます。

CNIPAは今後、各地方当局による「管理弁法」の実施を指導し、専利代理業界の健全な発展を促進することで、国内のイノベーションを活性化し、中国経済の発展を知的財産サービスで支援することを目指すとしています。