【日本】特許庁、「AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関する調査研究」の調査結果を公表
2024年05月
日本国特許庁(JPO)は、2024年4月22日、「AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関する調査研究」について、その結果を公表しました。
AIを利活用した創作については、従前から特許法上の保護の在り方について検討がされてきました。また、近年は生成AIが急速に進歩しており、創作過程におけるAIの利活用が拡大することが見込まれ、それによって生まれた発明を含む特許出願が増えることが予想されます。
委託調査研究として実施された本調査研究では、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関して、公開情報調査、国内外へのアンケート、ヒアリングが実施され、これらの結果を踏まえた有識者委員会における議論が取りまとめられています。
結果概要
有識者委員会での議論の結果、現時点において、発明の創作過程におけるAIの利活用の影響によって特許法上の保護の在り方を直ちに変更すべき特段の事情は発見されませんでした。
一方で、AI関連技術は今後更に急速に発展する可能性があるため、引き続き技術の進展を注視しつつ、必要に応じて適切な発明の保護の在り方を検討することが必要と考えられます。
本調査研究の結果を踏まえ、JPOは、AI技術の急速な発展を注視しつつ、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関してさらに検討を進めるとしています。
詳細につきましては、JPO及び経済産業省の以下URLをご参照ください。
JPO
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/sesaku/ai/ai_protection_chousa.html
経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2024/04/20240422002/20240422002.html