【米国】USPTO、AI関連発明の主題適格性に関する最新のガイダンスを発表
2024年08月
米国特許商標庁(USPTO)は、2024年7月17日、人工知能(AI)を含む新たな技術革新に対応するため、特許適格性(35 U.S.C §101)に関するガイダンスを更新しました。
最近の特許出願の約20%がAI関連発明に関するものであることから、今般のガイダンス更新は時宜を得たものと言えます。
更新されたガイダンスは、従来の判断基準を大きく変更するものではなく、その一部を明確化することにより、AI関連発明の主題適格性について、審査官及び出願人に指針を示すものです。
主題適格性の判断につきましては、弊所知財トピックス2019年3月掲載分をご参照ください。
https://www.saegusa-pat.co.jp/topics/5905/
新しいガイダンスには、クレームが抽象的なアイデアに係るものか、クレームが抽象的なアイデアを実用的なアプリケーションに統合しているかといった判断に役立つ、仮定のクレームを使用した以下の3つの具体例(事例47〜49)が追加されました。
事例47:異常を識別または検出するための人工ニューラルネットワークの使用
事例48:音声信号を分析し、所望の音声をノイズ等から分離するAIシステム
事例49:患者の個々の特性に合わせた治療を支援するように設計されたAIモデル
詳細につきましては、以下URLから2024年7月17日付け官報をご参照ください。
https://www.federalregister.gov/documents/2024/07/17/2024-15377/2024-guidance-update-on-patent-subject-matter-eligibility-including-on-artificial-intelligence
また、以下URLから2024年7月16日付けプレスリリースもご参照ください。
https://www.uspto.gov/about-us/news-updates/uspto-issues-ai-subject-matter-eligibility-guidance