【米国】USPTO、重要・新興技術の標準化に係る国家戦略ロードマップの取り組みを公表

2024年09月

1. 米国国家標準戦略(USG NSSCET)
2024年7月26日、バイデン政権は重要・新興技術(critical and emerging technologies:CETs)の国家標準戦略(National Standards Strategy for Critical and Emerging Technology:USG NSSCET)の実装ロードマップを発表しました。このロードマップは、2023年5月4日に発表された、USG NSSCETの目的を実現するために米国政府が取るべき措置を提言しています。
USG NSSCETでは、優先対象とするCETの分野として、通信・ネットワーク技術、半導体、人工知能(AI)・機械学習、バイオテクノロジー、クリーンエネルギー発電と蓄電、量子情報技術等を挙げています。

2. USPTOの取り組み
ロードマップでは、USPTOが、標準必須特許(SEP:Standard Essential Patent)について、公正でバランスの取れたエコシステムを発展させることの重要性が強調されています。
ロードマップの目的を支援するため、USPTOは、SEPライセンスにおける公平・合理的・非差別的(FRAND)条件について外国政府との連携を図り、中小企業向けの教育支援に注力するとしています。

USPTOは、2024年6月に、英国知財庁(UKIPO)との間で、SEP政策に関する情報交換等を含む、覚書(MOU)を締結しました。また、USPTOは、2022年7月には、世界知的所有権機関(WIPO)とSEPに関する紛争解決の取り組みについてMOUを締結しています。

詳細につきましては、以下URLから2024年7月26日付けプレスリリースをご参照ください。
https://www.uspto.gov/subscription-center/2024/our-plan-support-implementation-roadmap-us-government-national-standards