【米国】USPTOのPTA計算ソフトにエラー発生

2024年10月

今般、米国特許商標庁(USPTO)は特許期間調整(PTA)に使用するソフトウェアにコーディングエラーがあったと公表しました。これにより、35 U.S.C. 154(b)(1)(A)の遅延(A delay)と35 U.S.C. 154(b)(2)(A)の重複期間(Overlap期間)の計算に誤りが生じ、その結果、不正確なPTAを受けた特許が存在する可能性があるようです。

USPTOによりますと、上記のコーディングエラーは、2024年3月19日から2024年7月30日に発行された特許の約1%に影響を与えた可能性があります。

なお、PTAの再計算請求は、特許発行から2ヶ月以内にする必要があり、最大5ヶ月の延長が認められます。また、請求の理由がA delayおよびOverlap期間の計算エラーにのみ基づく場合には、庁費用(及び延長費用)が免除されます。

詳細につきましては、USPTOの以下URLをご参照ください。
https://content.govdelivery.com/accounts/USPTO/bulletins/3b8825f
Coding Error Impacting USPTO Patent Term Adjustment Software