【WIPO】グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2024年版公表
2024年10月
世界知的所有権機関(WIPO)から、グローバル・イノベーション・インデックス(GII: Global Innovation Index)2024が公表されました。2007年に始まったGIIは、イノベーションの測定という課題を設定し、経済政策を決定する上での土台となりました。2024年版GIIでは、日本を含む世界130を超える国・経済圏における世界的なイノベーションの動向等が78の指標を用いてランク付けされています。
2024年版GIIによりますと、世界でイノベーションが進んでいるのは、スイス(1位)、スウェーデン(2位)、米国(3位)でした。アジアでは、シンガポール(4位)、韓国(6位)、中国(11位)、日本(13位)、香港(18位)が上位にランクインしています。
過去10年の間に最も急速にランキングが向上したのは中国、トルコ、インド、ベトナム、フィリピンでした。
GIIの主な調査結果
・リスク・ファイナンスの悪化する状況を反映して、ベンチャー・キャピタル取引額は、2021年の非常に高い水準から急激に下落し、2022年には36%の減少、2023年にはさらに39%の減少となりました。
・国際特許出願件数は、2023年に8%減少し、2009年以来初めての減少となりました。
・昨年のグリーンテクノロジーの進歩は、この10年間の平均を下回り、スーパーコンピューターのエネルギー消費の削減と電池の価格引下げを維持することの難しさが浮き彫りになりました。
2024年版GII の全文は以下URLからご覧いただけます。https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo-pub-2000-2024-en-global-innovation-index-2024.pdf
日本語によるサマリー版は以下URLからご覧いただけます。https://www.wipo.int/pressroom/ja/articles/2024/article_0013.html