【WIPO】2024年のPCT国際出願件数を発表

2025年04月NEW

世界知的所有権機関(WIPO)によりますと、2024年のPCT国際特許出願件数は2023年比で0.5%増の27万3900件に達しました。

2024年における上位10ヶ国の出願件数、全世界の出願件数に対するシェア及び2023年比は、以下の通りです。

  国名 出願件数 全世界の出願件数に対するシェア 2023年比
1 中国 70,160 25.62% 0.91%増
2 米国 54,087 19.75% 2.75%減
3 日本 48,397 17.67% 1.21%減
4 韓国 23,851 8.71% 7.07%増
5 ドイツ 16,721 6.10% 1.32%減
6 フランス 8,125 2.97% 2.71%増
7 英国 5,861 2.14% 5.28%増
8 スイス 5,324 1.94% 1.37%減
9 インド 4,552 1.66% 22.20%増
10 オランダ 4,310 1.57% 5.79%増

米国は3年連続の減少となり、ドイツと日本は2年連続の減少となりました。一方、韓国は7.07%増と力強い伸びを示し、27年連続成長を記録しました。インドは、今回初めてのトップ10入りを果たしました。

出願人別にみてみますと、中国のファーウェイ(6,600件)が7年連続トップとなり、韓国のサムサン電子(4,640件)、米国のクアルコム(3,848件)がこれに続いています。
公開されたPCT国際出願の技術分野別の出願件数の1~5位及びその占有率は、デジタル通信(27,605件、10.5%)、コンピュータ技術(25,600件、9.7%)、電気機械(22,760件、8.6%)、医療技術(16,998、6.5%)、 製薬(11,638件、4.4%)でした。
2019年からトップの座を維持していたコンピュータ技術がデジタル通信に取って代わられました。

詳細につきましては、WIPOの以下URLをご参照下さい。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2025/article_0003.html