【WIPO】2019年のPCT国際出願件数を発表、中国が首位に
2020年07月
世界知的所有権機関(WIPO)の発表によりますと、2019年のPCT国際出願件数は、2018年比で5.2%増の約265,800件(暫定値。以下同様。)となり、過去最高を記録しました。
2019年における上位10ヶ国の出願件数、全世界の出願件数に対するシェア及び
2018年比は、以下の通りです。
PCTが1978年に発効して以来、米国がこれまで1位の座を保っていましたが、今回、中国が米国を抜き、トップとなりました。中国の出願件数は、1999年では、わずか276件であったのが2019年には約200倍にも増加しました。
地域別に見てみますと、出願件数のうち52.4%はアジアからで、欧州と北米はそれぞれ23.2%と22.8%でした。
出願人別にみてみますと、中国のファーウェイ社(4,411 件)が3年連続トップとなり、出願上位10 社のうち、中国の企業4 社、韓国の企業2 社、ドイツ、⽇本、
スウェーデン、⽶国から各1 社となり、アジアの堅調さがみてとれます。
公開されたPCT国際出願の技術分野別の出願件数の1~5位及びその占有率は、コンピュータ技術(21,449件、8.7%)、デジタル通信(19,090件、7.7%)、 電気機械・装置・エネルギー(17,223件、7.0%)、 医療技術(16,954、6.9%)、 測量(11,471件、4.7%)でした。
詳しい資料につきましては、以下のWIPOのウェブサイトから入手いただけます。https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2020/article_0005.html